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小さな魚の骨などが刺ささったら(小さなものに限ります)
まずは小さな骨が普通にささっても,手術ということはありえません。
我慢できる状況であればあわてて、ご飯の塊を食べて…でと言う必要もありません。
ただ家庭であわてて無理に除こうとすると,返って喉の粘膜を傷つける場合があります。
我慢できる状況であれば心配ありませんので,なるべく明日のできるだけ早い時間に受診されることをお勧めします。診察をさせていただき、取っておしまいでしょう。
ただ,一般的には翌日でも大丈夫なですが,骨の形状・大きさによったら,数日ずっと刺さりっぱなしの感触が残り辛い場合もあります。その場合ずっとちくちくしますし,不快です。やはりできるだけ早く受診していただいて,除去させていただき患部を消毒させていただいた方がいいでしょう。
時には受診していただいた時点で見ても『ちくちくするけど,チェックさせていただいたが何もない(骨がささってない)』場合もありますが。これは骨が刺さった後の傷が結構数日粘膜の表面に残る場合があります。ですから『見あらない』という場合もあるかも知れません。(その場合は数日放置しても大丈夫です。だんだん治ってきます)
でも『骨が残っている場合』はちくちくなどの違和感は治らないので,やはり『残っているかどうか』の確認のためにも必ず受診をしてください。
また家で御飯を無理やり何度も飲み込んだり、手を突っ込んだりいろいろ苦労してなんとか家で取ろうと
する人はいますが、1,2度の挑戦で無理な場合はあまり自分で取ろうとしないようにお願いします。また夜間のうちに自然に取れていて、朝すっきりと治っている場合もあります。あまり無理に家で取ろうとしないでください。あまり家で取ろうとがんばりすぎるとさらに喉をいため治りを遅くする場合があります。
1,2回の挑戦で取れない場合、まだひっかかっているような気がする場合気持ち悪くてもなるべく早く受診され、とってもらうことをおすすめします。
小さな魚の骨がひっかかった場合、家庭でのご飯のまるのみをするときの注意点
実際家庭で魚の骨がひっかかったときに皆さんがしようとする「ご飯のまるのみ」はどうでしょうか。
魚の骨のなかでアジやウナギなど細いものは形状的な問題で、口蓋扁桃の小さな穴にひっかることもあります。この場合口蓋扁桃にある小さな穴から骨が顔を出していることもあります。こんな場合はひっかかった側の喉、とくに顎の下の部分が痛くなります。この場合は、ご飯のまるのみで頭がひっかかり抜けることもあります。また、少し大きな骨がもっと深くひっかかることもあります。特に、喉仏より下の部分で、食道の入り口に少し大きな骨が刺ささる場合があります。また大きな骨や骨以外のものが刺さる場合があります。
その場合ご飯まるのみは危険なこともあります。そういう場合は速やかな受診を優先し、場合によっては救急病院に相談することもお考えください。
簡単な自己判断としては、喉仏を指でつまみ左右に動かした時にちくりと痛みが走る時がささっている証拠です。
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